第13回　図形の編集3

オフセット（OF）

まず、図のような形状を作成します。中心線を1本引いて、それをオフセットして平面図（真上からの図）から正面図（側面図かなぁ）を作って行きたいと思います。

先ずは左の平面図を作成します。

寸法はこんな感じです。

最初は一番真ん中の円からです。適当な場所に半径「10」の円を作成します。
次に早速ですが、オフセットコマンドを使いましょう。

オフセットコマンドの起動

オフセットコマンドを呼び出します。
メニューの「修正」から「オフセット」、ツールバーはUFOが2重になったようなものです。ショートカットは「OF」です。

「ｵﾌｾｯﾄ間隔を指定 または [通過点(T)] <15.0000>: 4」と表示されますので「4」と入力してEnterします。
「ｵﾌｾｯﾄするｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄを選択 または <終了>:」と表示されますので、半径10の最初に書いた円を選択します。

「ｵﾌｾｯﾄする側の点を指定:」と表示されましたら、円の外側をクリックします。場所は外側であれば、どこでもいいです。

外側をクリックするとこんな図になると思います。（内側クリックしてもこんな図になるなぁ）

「ｵﾌｾｯﾄするｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄを選択 または <終了>:」と引き続き表示されますが、Enterキーを押していったんコマンドを終了します。
オフセットコマンドは最初に指定した距離に選択したオブジェクトをコピーしてくれます。
距離の変更がなければいくらでもコピーできます。しかし、距離を変更したい場合にはいったん終了し、距離を修正しなければなりません。ここまではオフセットで距離を指定する方法をやって見ました。

では、一番外側の円をオフセットコマンドで描いてください。オフセットするオブジェクトは真ん中の2つの円、どちらでも構いません。一番小さい円を選んだ場合、オフセット距離は「15」、二番目の円を選んだ場合は、オフセット距離「11」になると思います。

この辺は第10回目で作成したのでそれほど問題になることはないと思います。
飛ばしちゃいます。復習用にコマンドラインのメッセージを掲載しておきます。

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ｺﾏﾝﾄﾞ: c
CIRCLE 円の中心点を指定 または [2 点(2P)/3 点(3P)/接,接,半(TTR)]: _from 基点: 
_qua どこの <ｵﾌｾｯﾄ>: @0,-5.5

円の半径を指定 または [直径(D)] <10.0000>: 2.8

ｺﾏﾝﾄﾞ:
ｺﾏﾝﾄﾞ:
ｺﾏﾝﾄﾞ: _array
円形状配列複写の中心点を指定: _cen どこの
ｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄを選択: 認識された数: 1
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で、ここまでで、このような図にしてください。

オフセットの通過点

次に円のど真ん中から右側に、水平線を作成してください。今度はこの水平線を元にしてオフセットを行います。水平線の長さは適当です。

じゃ、オフセットコマンドを呼び出して、

「ｵﾌｾｯﾄ間隔を指定 または [通過点(T)] <通過点>: T」と表示されたら、マウスの右クリックをして「通過点」を選択します。
「ｵﾌｾｯﾄするｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄを選択 または <終了>:」と表示されますので水平線を選択します。

「通過点を指定: _qua どこの」と表示されます。これは距離を指定する変わりにオブジェクトの位置で距離を指定する方法です。
真ん中の円の四半円点を指示してみました。

すると水平線がオフセットされると思います。こんなふうに。

これを必要な分だけひたすらオフセットします。オフセットしている過程で細かくなって見難くなった場合はズームコマンドで拡大してみてください。
また、見難くなった場合は全ての線をオフセットしなくても適当なものだけでも構いません。要はオフセットの通過点オプションを使ったときにどのような動きをするのかを確認することが目的です。

オフセットが終了したら、次の寸法を参考にして垂直の補助線を作成してください。



1本目は適当で構いません。2本目は1本目から寸法の距離だけオフセットします。

トリム

次には新しいコマンドを使って見ましょう。トリムコマンドです。解説はいつかやるつもりですので今回は方法だけ。

先ずはトリムコマンドを呼び出します。
「切り取りｴｯｼﾞを選択 ...」
「ｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄを選択: もう一方のｺｰﾅｰを指定: 認識された数:」と表示されますので、補助線を全部選択します。そしてEnterします。どこを基準にして切り取りますかということです。
「ﾄﾘﾑするｵﾌﾞｼﾞｪｸﾄを選択 または [投影ﾓｰﾄﾞ(P)/ｴｯｼﾞ(E)/元に戻す(U)]:」と表示されましたら、図のような順番で削除していきます。番号は削除していくながれです。（正確な削除順をあらわしていません。大体こういうような感じで削除しましょうという大まかなものです。）

大体トリムをかけて残った個所はERASEコマンドで削除します。するとこんな感じの図ができると思います。

後は前回やった鏡像（MIRROR）コマンドを使って反対側をコピーしてください。

お好みあわせて線種や色を変更してください。

次回は