はじめて使うInventor |
第1回「Inventorの起動」 |
はじめに |
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このコーナーでは、多少のCAD経験はあるが、「INVENTOR
を使うのは、初めて」という方を対象に作成しました。 インターネットでの配信という側面もあり、コマンド実行時の詳細な説明は割愛してありますが、「どのような事が可能か?」「どんな使い方をしていけるのか?」などを実際に操作しながら理解していただけるのではないかと考えています。 これから、INVENTORを使用される方の、何らかのお役に立てれば幸いです。 |
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今回は、Inventorファイルの作成や画面構成について説明していきます。 | ||||
INVENTORをインストールすると、以下のアイコンがデスクトップ上に作成されます。 このアイコンをダブルクリックすると、INVENTORが起動します。 |
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INVENTORが起動すると、左のダイアログボックスが表示されます。
[実行する操作]から、ファイルを開く方法を選択できます。スタートアップ、新規作成、開く、プロジェクトの4つの方法があります。 |
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今回は[新規作成]と[プロジェクト]について見ていきましょう。 | ||||
(1)ファイルの新規作成 | ||||
今回は新規にファイルを作成します。[実行する操作]領域の[新規作成]をクリックしてアクティブな状態にします。 | ||||
作成したいファイルのアイコンをクリックします。 Inventorで作成できるファイルは左図のようになります。
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パーツファイルを作成しましょう。Standard.iptをダブルクリックします。 | ||||
画面の構成 | ||||
Inventorのパーツファイルが起動します。 他のファイル同様、Inventorの画面構成は5つの領域に分かれています。 |
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(1)メニューバー | ||||
(2)ツールバー | ||||
他のWindowsアプリケーション同様、スタックされているコマンドを実行します。 | ||||
(3)パネルバー スケッチ/シートメタル/アセンブリ/図面/プレゼンテーションの各モードによって異なるコマンドが用意されています。 そのモードに固有なコマンドの実行をここから行います。 |
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(4)ブラウザ Mechanical Desktopでいうと「Desktopブラウザ」に相当し、パーツフィーチャの履歴が表示されます。 |
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(5)作図領域 この領域上でパーツ、アセンブリなど各ファイルの目的に合ったオブジェクトを作成します。
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作図領域の空間構成 | ||||
パーツファイルを開いておきます。 作図領域の左下に、座標軸が表示されています。 |
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パネルバーから[線分]をクリックします。 | ||||
作図領域に適当な線分を作成します。 描き終わったらそのまま右クリックし、[完了]を選択してスケッチを終了します。 |
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ここで、[ツール]メニューの[アプリケーションオプション]より、[パーツ]タブを選択します。 | ||||
パーツファイルを起動したデフォルトの状態では、スケッチを作成する平面は左図のようにX-Y平面と定義されています。
[OK]でダイアログを閉じます。 |
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よって、座標軸で今緑と赤の矢印で表現されている方向はXY平面だということがわかります。 次に、作図領域で右クリックし、[等角図]を選択します。 |
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作図領域のビューの方向が変わりました。 | ||||
等角図にするとそれぞれの面の方向が分かりやすくなると思います。 ここでは、左図のようになっています。 |
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ビュー方向を元の状態に戻すには、作図領域で右クリックし、[前のビュー]を選択します。 | ||||
(2)プロジェクト | ||||
INVENTORでは、プロジェクトの設定が行えます。実際のプロジェクト毎に、"作業で使用するフォルダ"の指定などが行えますので、作成したデータやファイルの管理が容易に行えます。 設定方法を見てみましょう。 |
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例:今回のweb2CADプロジェクトは、Cドライブの¥web2CAD_WORK フォルダを使用して作業を行いたいと思います。以下の操作に従って設定してください。 | ||||
[プロジェクトの設定] | ||||
1) 初めに、作業用のフォルダを作成します。Cドライブに¥web2CAD_WORK フォルダを作成してください。 | ||||
2) INVENTORを起動します。 | ||||
ここでは[キャンセル]を押します。 |
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3) [ツール]-[アプリケーション オプション]コマンドを実行します。 |
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[ファイル]タブを選択します。 ダイアログ中ほどの[プロジェクトフォルダ]領域より、プロジェクトフォルダの場所を指定することができます。 ここではさっき作成したC:\web2CAD_WORKを選択し、[OK]でダイアログを閉じます。 |
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[新規プロジェクトの作成] | ||||
これから、C:\web2CAD_WORKにプロジェクトを作成します。 | ||||
[ファイル]メニューから[新規作成]、[実行する操作]領域から[プロジェクト]を選択しましょう。 |
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プロジェクト設定のダイアログが表示されます。 |
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[プロジェクト名][プロジェクトの場所]領域では、プロジェクトの名前と場所が表示されています。ここでプロジェクトの新規作成、名前の変更、削除などを行うことができます。 ダイアログ上で右クリックし、[新規作成]を選択します。 |
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プロジェクトウィザードが起動します。 | ||||
「作成するプロジェクトのタイプ」では、プロジェクトで個人用の作業スペースのみを定義するのか、すべてのパスを定義するのかを指定します。ここでは[新規プロジェクト]を選択します。 「このプロジェクトは~」では今回は[いいえ]を選択します。 |
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[次へ]で、ウィザードを進めていきます。 | ||||
プロジェクトの名前、場所を決定します。 デフォルトでは「プロジェクト」となっています。 また、場所は[ツール]-[アプリケーションオプション]で指定した C:\web2CAD_WORKがデフォルトの値として表示されます。 |
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ここでプロジェクトの名前を「lesson」に変えてみましょう。場所、プロジェクトファイル名、新規ファイルの保存場所にも新しい名前が反映されます。 [次へ]で、ウィザードを進めていきます。 |
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ライブラリを選択; ここでは、プロジェクトで使用するライブラリを選択します。 今回はこのままで[終了]を選択します。 「入力されたプロジェクトパスは存在しません。作成しますか?」のメッセージには[OK]を押して終了します。 |
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「lesson」プロジェクトが作成されました。 このプロジェクトをアクティブ(チェックマークが付いているプロジェクトがアクティブなプロジェクトです)にするには、プロジェクトを選択してダブルクリックします。 |
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この様に、INVENTORでは、これから作業を開始するプロジェクト毎に"作業で使用するフォルダ"を指定し、その中で作成したファイルの管理を行いながら作業を進めていきます。 | ||||
それでは、[キャンセル]でプロジェクトのダイアログを閉じます。 [ファイル]-[開く]を選択します。 |
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[場所]フィールドで「作業グループ」の項目がアクティブになっています。 また、このダイアログが起動したとき、C:\web2CAD_WORK_lessonがデフォルトとなっています。 |
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違うプロジェクトで作業を行いたい場合は、同じようにプロジェクトを作成し、アクティブ化します。ここでアクティブにするプロジェクトを切り替えることで、複数のプロジェクトの切り替えが可能です。 | ||||
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