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ホーム > Mechanical Desktop > フィーチャーモデリング(3)
Mechanical Desktopではじめる3次元モデリング

第6回「フィーチャーモデリング(3)」

 パーツモデリングにおいての修正作業はフィーチャー、そしてスケッチに対して行われます。
 前回はフィーチャーに対しての修正方法を説明しましたので、次はスケッチの追加・修正方法を説明していきます。
 今回は、作成中のパーツにスケッチを追加し、スケッチフィーチャーを作成する方法について説明します。

エッジでプロファイルを閉じる



 前回作成したパーツに左図のようにリブを追加します。





パーツの底面を作業平面に指定します。


Z軸方向を反転します。
右図を参考にして下さい。

作業平面が指定されました。
 作業がしやすいようにパーツの色を変えてみましょう。Desktopブラウザ上の「PART1_1」を右クリックして、「プロパティー色」を選択します。ここではmagentaにしてみます。


線分コマンドでスケッチを描きます。
     


スケッチをプロファイル化します。
まず、先程描いた3本の線分を選びます。
   
   

 プロファイル化するためには、基本的には閉じたスケッチ形状でなければなりません。
 現在の状態でプロファイル化すると、開いたプロファイルとなってしまうため、パーツのエッジを利用してスケッチ形状を閉じます。
 スケッチの3辺が接しているパーツのエッジ部分を選択しましょう。
 

 プロファイル化が完了しました。
 四角形を描いて、底辺を同一直線状コマンドやY軸コマンドでエッジと一致させてもよいのですが、このようにエッジをプロファイルで閉じることができます。
   

 寸法拘束を付加し、完全に拘束されたら押し出しします。
 「操作―結合」「距離―10」を選択します。


形状が完成しました。
開いたプロファイル(MDT講座第3回参照)を使った「薄押し出し」の機能を使っても作成できます。
 


 パーツの底面をスケッチ平面に指定し、左図のように線分を描きプロファイル化し、拘束を付加します。「投影(J)」の拘束で、線分の端点をエッジに投影させています。
 
「押し出し」コマンドを実行します。

 押し出しダイアログの右側に「厚さ」という項目が表示されています。
 プロファイルの位置を中心として30mmの幅の形状を10mm押し出すため、上図のように数値を入力します。
 プレビュー画面で左図のようになります。
 


 

 押し出しが完了しました。Desktopブラウザには「薄押し出し距離1」が作成されました。

 


(補足)

 ダイアログ内のスピンコントロールボックス内にカーソルを置き、右クリックすると左図のメニューが表示されます。
 コマンドを終了することなく、メニュー上の操作を行うことができる、便利な機能です。MDT5から「3Dオービット」の機能が追加されました。

 例えば、押し出しの矢印の向きをプレビュー確認したいがパーツが見えにくい時に、コマンドを終了させずにパーツをズームや回転させることができます。

 

スケッチの修正



 では、上で作成した形状を左の図面にならって修正しましょう。

 Desktopブラウザの「押し出し距離2」を右クリックし、[スケッチ編集]]を選択します。
   

 「押し出し距離2」フィーチャーのスケッチ形状が出ます。
 ここでは、スケッチを追加してトリムをして現在のプロファイルを修正していきましょう。

 線分コマンドでスケッチを追加します。
 ここでは後でトリムがしやすいよう、長めに線分を描きます。
 
 トリムの対象となる線分を選択します。
   
左図の3つの線分を選択します。


右図の3箇所を選択します。


トリムが完了しました。
スケッチ形状を修正したことによって、プロファイル化の状態が崩れてしまっています。

[パーツ]メニュー[スケッチの解析]―追加
または[2D Sketching]ツールバー[スケッチ追加]
を用いて追加したスケッチ形状をプロファイル化しましょう。

実線のラインを4箇所、選択します。


 追加するエッジを選択してenterすると、「エッジを選択してプロファイルを閉じて下さい」とコマンドラインに出ます。


この形状の底辺としたいエッジを選択します。

プロファイル化が完了しました。

寸法、幾何拘束を追加します。

完全に拘束されたら、パーツを更新しましょう。



形状が変更されました。

 「フィーチャーの編集」でスケッチ形状を追加したり、一部削除したりすると拘束条件が足りなかったり、なくなってしまい、スケッチ形状が不安定になります。
 そのような時に、現時点での拘束の状態を確かめるには
・[パーツ]メニュー[スケッチの解析]―再解析
・[Part Modeling]ツールバー[スケッチ再解析]を使います。
 スケッチを再解析して、足りない部分の拘束条件を追加していきましょう。

次回は

 

       3回にわたってフィーチャーモデリングの簡単な流れと手法について紹介してきました。
 今回はスケッチフィーチャーの修正について説明しましたが、皆さんが実際に3D CADで設計やモデリングを始めて一番苦労する箇所なのではないかと思います。拘束条件やスケッチの描き方などと併せて実践を重ねていきましょう。「編集」メニュー・Mechanical Mainツールバーの「元に戻す」「やり直し」ボタンも修正作業のときに役立つと思います。

 講座へのご意見、ご質問等ありましたら「掲示板」までお願いします。下記の「質問」から掲示板にリンクします。