設計者のためのポータルサイト CADデータ無料ダウンロード
CADデータの無料ダウンロード
  • CADデータ
  • 技術計算
  • カタログ一括請求
  • CAD講座
  • サポート・FAQ
  • facebook
  • サイトマップ
  • ログイン・ログアウト
ホーム > Mechanical Desktop > サーフェスモデリング(3)
Mechanical Desktopではじめる3次元モデリング

第15回「サーフェスモデリング(3)」

ワイヤフレームの作成

MDTでは、作成されたサーフェスから、以下のようなワイヤフレームを作成することができます。
・オーグメントライン・エッジライン・フローライン・パーティングライン・セクションライン
いくつかを実際に作成してみましょう。

オーグメントラインの作成

オーグメントラインとは、各頂点ごとにベクトル情報を持つ3Dポリラインです。サーフェスの曲率や接ベクトルをコントロールできるサーフェス作成ツールです。
サーフェスのエッジやトリムエッジ、内部UVラインなどから作成することができます。

サーフェスを作成します。左図では、2Dスプラインを押し出して作成しています。
[サーフェス]メニュー>[ワイヤフレーム作成]>オーグメントラインを選択します。
コマンドラインに以下のように表示されます。
マンド: _amaugment
角度(A)=0 距離(D)=0 間隔(S)=最適
サーフェス ワイヤを選択, または [角度(A)/距離(D)/間隔(S)]:

サーフェスエッジを一箇所選択します。
     
   

オーグメントラインが作成されました。
ここで[元に戻す]コマンドで、オーグメントラインを作成する前の状態に戻します。

     
もう一度[サーフェス]メニュー>[ワイヤフレーム作成]>オーグメントラインを実行します。角度・距離・間隔にそれぞれ値を設定します。
角度=30、距離=30、間隔=頂点(V)・頂点数=5

値の設定が終わったら、先程と同じサーフェスエッジを選択し、Enterを一度押してコマンドを終了します。
   
新しくオーグメントラインが作成されました。ここではわかりやすいように赤で表示していますが、実際はサーフェスと同じ色でオーグメントラインは作成されます。

 

 


オーグメントラインは、[サーフェス]メニュー>[ワイヤフレーム編集]の中のコマンドから編集することができます。

左図の赤で囲んだコマンドから、ベクトルを複写や削除、回転等編集することができます。

  フローライン

フローラインとは、サーフェスの形状を視覚化するためのラインです。
[サーフェス]メニュー>[ワイヤフレーム作成]>フローから作成できます。

 

 

サーフェスフローラインダイアログで、ワイヤの数やタイプをプレビューしながら設定します。
フローラインは再作図([表示]メニュー>再作図)すると消えてしまいます。
ダイアログの[保存]チェックボックスをオンにすると保存しておくことができます。保存すると、ラインはサーフェスと同じ色になります。
<サーフェスのU・Vとは?>

サーフェスは、U方向・V方向に走っているメッシュで表現されています。言い換えると縦方向・横方向のような感じです。

U方向・V方向を示すワイヤをそれぞれUワイヤ・Vワイヤといいます。
  断面の切断

1つまたは複数の選択したサーフェスから断面を切り取ることができます。断面がワイヤフレームとしてサーフェス上に表示されます。
左のサーフェスに断面を作成してみましょう。
       
      [サーフェス]メニュー>[ワイヤフレーム作成]>断面の切断を選択します。
      コマンド: _amsection
サーフェスを選択:
      ここでサーフェスを選択すると、ダイアログボックスが表示されます。
       
     
左のように設定し、OKしてダイアログを閉じます。

 

       
     
1 点目を指定:

左図を参照してサーフェスエッジの端点を選択します。
       
     
2 点目を指定:

左図を参照してサーフェスエッジの中点を選択します。
       
     
断面がワイヤフレームで表示されました。[3Dオービット]コマンドでサーフェスを回転して確認してみて下さい。
       
      このコマンドで作成されたセクションラインを用いて、サーフェス上の任意の位置の正確な座標数値を確認したり、複雑なサーフェスを作成した後断面を取ってみることでサーフェスが正しく作成されているかどうか確認することなどもできます。
   
  サーフェスから作成されたワイヤも、線分やポリラインを描いて作成したワイヤ同様、フィレット、トリム、結合などの編集が可能です。
       
  サーフェスの編集
       
  作成したサーフェスは編集することができます。いくつかのコマンドを以下で説明していきます。
   
  調整
   
      2 つのサーフェスのエッジを調整して新しいエッジ上で交差させ、サーフェス間のギャップを閉じることができます。 単一、または両方のサーフェス エッジを延長できます。
       
      [サーフェス]>[サーフェス編集]>[調整]はMDT5から新たに加わったコマンドです。
MDT4にあった[エッジの交換]コマンドは、この[調整]に統合されました。
サーフェスモデリングツールバーには[サーフェスエッジ置き換え]のアイコンが残されていますが、これを押すと[調整]コマンドが実行されます。
amreplacedgeコマンドをコマンドラインから実行した場合も同様です。
       
     
わずかな間隔で離れている2枚のサーフェスを作成します。ここでは線分で作成した2つのワイヤを押し出してサーフェスを作成しています。

作成したら、[サーフェス]メニュー>[サーフェス編集]>[調整]を選択します。
       
     

コマンド: _amadjustsf
(コマンド: _amreplacedge)
調整するサーフェス エッジを選択:

左図を参照して、調整するエッジを2つ選択します。

       
      1 番目のサーフェス(F)=20% 2 番目のサーフェス(S)=20% 連続性(O)=スムーズ(S) 保持(K)=いいえ(N)
オプションを入力 [1 番目のサーフェス(F)/2 番目のサーフェス(S)/連続性(O)/保持(K)] <継続(C)>: 

それぞれのサーフェスのブレンドバック値はデフォルトで20%となっています。変更したい場合はFまたはSをコマンドラインから入力します。
連続性(O)では、サーフェスを連続させる方法を定義します。一致を選択するとサーフェスの交差部分は鋭角になり、スムーズを選択するとスムーズにサーフェスが交差します。
元のサーフェスを保持する/しないは、保持(K)オプションで設定します。

オプションコマンドを選択入力する前の行に、現在のオプションのステータスがコマンドラインに表示されているので、これを見てから変更したいオプションをコマンドラインから選択していきます。 今回はブレンドバック値=0、連続性=スムーズ、保持=いいえ、に設定し、終了したらCと入力してコマンドを終了します。

       
     
サーフェスがスムーズに連続されました。
       
  サーフェス分割
       
      1つのサーフェスを、指定の方向(U・V方向)に沿って2つのサーフェスに分割します。またC1接線ごとにサーフェスを分割することもできます。
       
     
サーフェスを作成します。左図では、円弧ワイヤを押し出して作成したサーフェスを、上方向にグリップして3次曲面化させたものです。
       
      [サーフェス]メニュー>[サーフェス編集]>[分割]を選択します。
コマンド: _ambreak
分割するサーフェスを選択:

サーフェスを選択します。
       
      比率 = 33.33%
オプションを入力 [C1/反転(F)/再配置(R)] <U分割(B)>:
 
サーフェスのエッジから33.33%のところでサーフェスを分割します。分割の位置・方向が青い線でプレビューされます。
比率を変更するため、コマンドラインにRと入力しEnterします。
       
      U 分割の比率を入力, または [U分割位置を指定(S)] <33.33%>: 
ここで50と入力しEnterします。
再びコマンドラインメッセージが繰り返されるので、もう一度Enterしてコマンドを終了します。
       
     
サーフェスが分割されました。
       
     
サーフェスの任意の位置を選択します。
サーフェスが半分のところで分割されているのがわかります。 
       

次回は

 

      次回は、トリムサーフェスについて説明していきます。
当講座へのご質問・ご要望などありましたら、web2cadサイトの「掲示板」にご意見をぜひお寄せください。