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ホーム > AutoCAD > ブロック属性定義
週刊CAD講座 AutoCADの基本

第32回 「ブロック属性定義」

ブロックの作成と挿入方法がわかったら、ブロックに属性をつけて管理しておきましょう。

ブロック属性定義(ddattdef)
     

ブロックは複数の図形をまとめて一つにして、名前をつけておけばそれだけでも結構便利な機能です。
でも、それに属性をつけておけばもっと便利になります。

まずは下のような図形を作ってみてください。

寸法は適当なので、足りない個所は任意に補ってください。
この図形を「BOLTM02」とか言う名前を付けて保存しておけば、最初から作成する手間が省けます。
でもさらに材質や表面処理、硬度などの情報を負荷しておけば、さらに便利に使えます。

では属性を定義のダイアログをみてみましょう。
メニューの「作成」の「ブロック」「属性定義」を選択します。

ダイアログボックスが表示されたら、属性の項目と挿入位置を決めます。その他の項目は微調整に使うものなので、適当に試して見てください。
名称
属性区別するための名称を記入します。後で何に使われているのか分かるような名称にしましょう。

プロンプト
ブロック挿入する時にメッセージ表示するためのメッセージを記入します。表示なしの空白にしたい場合は「¥」を入れます。


図面上に表示させる値を記入します。

挿入位置
属性を表示させたい場所を決めます。

文字オプション
文字の大きさや角度を決めます。これは実際に表示される大きさを見ながら、調整したほうがいいと思いますので、最初は適当でもいいと思います。

 

属性定義の練習
     

実際に属性定義の練習をしてみましょうか?

先ほどのダイアログを参考にして、必要事項を記入してみてください。挿入位置も忘れないようにしてください。
OKボタンを押すと完了です。表面処理や硬度も追加してみてください。
すべて記入し終わるとこんな感じの画面になると思います。

このままでは何のことかわからないので、ブロックといっしょにブロック定義します。

定義し終わったら、ブロック挿入してみましょう。
先ほど名前を付けたブロックを選んで適当な場所に挿入して、尺度と角度を決定すると属性入力のダイアログが表示されると思います。
ここに適当な名称を記入してOKすれば、属性付きのブロックが出来上がります。
※ダイアログボックスが表示されない場合はシステム変数「ATTDIA」を「1」にしてみてください。

こんな感じになりましたか?属性の位置や文字の大きさなどは後でオブジェクト修正を使って修正することが出来ます。

 

ブロックの書き出しと管理
      作成したブロックはブロック書き出しして、別ファイルにしてとっておきましょう。

キーボードから「WBLOCK」と入力してください。ショートカットは「W」。

ダイアログボックスが表示されますので、先ほどつけたブロック名を入力して保存します。

ブロック名と表示されますので、そのまま右クリックでEnterするか、先ほどのブロック名をもう一度入力します。
挿入基点と表示されますので、適当な点を挿入基点にします。

オブジェクトを選択と表示されましたら、ブロック定義と同じ方法で、図形と属性を選択します。
最後に右クリックして決定するとブロック図形が書き出され、画面から消えてしまいます。
図形を元に戻したい場合は、「OOPS」コマンドで元にもどります。
※「UNDO」コマンドでも図形は復活しますが、UNDOは戻るコマンドなので、この場合OOPSコマンドのほうがいいと思います。

保存したデータは自分がわかりやすい場所に置いておきます。
AutoCADにはコンテントエクスプローラ(LT98)やデザインセンター(2000以上)と呼ばれるブロックや外部ファイル管理用のツールがありますので、これを使ってみてください。
LT98の場合、先ほどのブロックファイルを¥AutoCAD LT 98¥SYMBOLS¥フォルダ以下に移動しておけば、メニューの「挿入」のコンテントエクスプローラを使って直ぐに確認、ブロック挿入が出来るようになります。

2000以上の場合は、デザインセンターを使って保存しておいた場所を表示すれば大丈夫です。

挿入方法は、図形と名称から必要なものを選択してAutoCAD内へドラックするだけです。
この辺の細かい使い方は次回にしましょうか。とりあえず、属性定義を何度か練習してみてください。

次回は

      ここまで、やってきて肝心の説明が抜けていることに気が付きました。テンプレートです。これは一番最初にやってもいい項目ですね。
テンプレートもなしに図面を書くなんて、あんまりないことなんで、次回かその次あたりにお話してみましょう。