lesson33-ブロックの続き
前回、ブロックについて一通りの解説をしました。これまでのことを復習しておけば、大抵のことには対処できると思います。
もう一度思い起こしてみてください。
 
 
ブロック作成(AutoCAD98)
コマンド名ショートカットメニュー機能
BMAKE B 「作成」-「ブロック」-「ブロック定義」 ブロック作成
DDATTDEF DAD、AT 「作成」-「ブロック」-「属性定義」 ブロックに属性を加える
DDINSERT I 「挿入」-「ブロック」 作成したブロックを図面内に挿入する
WBLOCK W 「ファイル」-「書き出し」 登録されている図形または、図形をブロックとして書き出す。
 
ブロック作成(AutoCAD2000)
コマンド名ショートカットメニュー機能
BLOCK B 「作成」-「ブロック」-「ブロック定義」 ブロック作成
ATTDEF ATT 「作成」-「ブロック」-「属性定義」 ブロックに属性を加える
INSERT I 「挿入」-「ブロック」 ブロックに属性を加える
WBLOCK W 「ファイル」-「書き出し」 登録されている図形または、図形をブロックとして書き出す。
※ブロックに関して98(R14)と2000は大分変更されていますので、注意してください。
98と同じ操作をしようとしてコマンド名を呼び出しても動作しません。

コンテントエクスプローラ(R14,LT98)
前回コンテントエクスプローラを使うと簡単にブロックを挿入できることをいいました。
今回はその方法を見てみましょう。
まずコンテントエクスプローラを起動させると別ウィンドウが開きます。
次に左側にフォルダが並んでいる場所で、好きな場所(フォルダ)を選びます。
選んだフォルダにブロックや必要なファイルを保存しておくと考えてください。
次に右側に表示されているタブを作成しますので、選択した状態で「タブ作成」のボタンを押します。
右側にタブが選択できたら、次回からこのタブを押すと直ぐに目的のフォルダを表示してくれます。
後はプレビュー画面を見ながら、ほしい図形をマウスでAutoCADへドラッグ&ドロップすれば、図形の挿入が出来ます。
コンテントエクスプローラの便利なところは目で一覧を見ながら選択できるところです。
AutoCAD2000からのデザインセンターも考え方は同じで、それを発展させたものになります。
AutoCAD2000ではブロックのほかに文字や寸法のスタイルを挿入することが出来ます。
スタイルだけほしい場合には結構使えます。
AutoCAD2000デザインセンター
a
b
c
WBLOCK-ブロック書き出し-etc
では、次にこれまで扱ってこなかった項目についてお話してみましょう。
 
WBLOCK(ブロック書き出し)
WBLOCKは作成したブロックを別ファイルに書き出すために使いました。別々のブロックをそれぞれ別々のファイルにしたり、一図面の中にいくつかのブロックを作っておいてWBLOCKで図面をファイルとして保存しておくと、コンテントエクスプローラやデザインセンターで管理しやすくなります。
で、ここまでは前回のお話ですが、WBLOCKには他の使い道もあります。
一図面の中にいくつかのブロックを作っておく。
 
 
それは必要なデータだけ書き出してくれると言う機能です。言い換えれば、WBLOCKでデータを書き出せば不必要なデータを削除してくることになります。
よく色々なブロックを挿入したり、お客さんからデータをもらってくると文字スタイル、寸法スタイル、画層などがどんどん増えて、最後には収拾がつかない状態になることがあります。
見覚えのない画層がいつの間にか。
 
こうした場合に図形を一つの画層に移動させWBLOCKで書き出すとそのファイルには必要なデータしか残らないようになります。データ量は軽くなるし、文字や寸法の管理もずっと楽になるはずです。
 
その他、MDTなどのデータを読み込ませたい場合には、MDTの属性を取り除かなくてはなりません。このときにもやはりWBLOCKで一度書き出すことで、プロキシグラフィックスのメッセージも表示されなくなります。
MDTのファイルをAutoCADで読むと、プロキシ情報が表示される。
一度AutoCADに読み込ませた後で、WBLOCKで書き出すと次から「プロキシ情報」は表示されません。
※MDTデータをAutoCADに読み込ませる場合はパーツを分解して3DSolidにしておかなくてはなりません。
a
b
PURGE(パージ名前削除)
WBLOCKで不必要な項目を削除できることが分かりましたか。?
これと同じこと(それ以上)が出来るコマンドがあります。
それが、PURGE(名前削除)コマンドです。
 
メニューは「ファイル」「図面ユーティリティー」の「名前削除」です。ショートカットは「PU」です。
起動させるとダイアログボックスが表示されます。
「すべて名前削除」ボタンを押すと自動的に使われていない画層やブロック、寸法スタイルを削除します。
文字スタイルや寸法スタイルはPURGEコマンドを使わなくてもそれぞれ別々にスタイルを削除出来ます。しかし数が多くなる場合は一つずつでは大変ですので、その場合はPURGEコマンドで一度に削除するようにしましょう。
ByLayer(バイレイヤー)、ByBlock(バイブロック)
AutoCADではByLayerとByBlockという言葉がよく使われます。
これは英語をそのまま日本語するとよく分かると思います。
ByLayerは「画層に依る」、ByBlockは「ブロックに依る」となります。
つまり、画層やブロックに割り当てられている色や線種に依ることになります。
「0」画層の図形を「ByLayer」でブロックにしてみる
 
試しに、最初は「0」画層に「ByLayer」でブロックを作成することになるとお思いますので、ブロックは挿入時の画層の色に変更されると思います。
違う画層に挿入してみると
 
次にある部分だけ違う画層に合わせて見てください。そうするとその部分だけが元の画層の色になっていると思います。
挿入時の画層の色になる
 
同じことをByBlockで行ってみてください。画層のと同じ色になると思います。一部だけByBlockにしておけば、挿入後に図形をByBlockにするとその部分だけがブロック作成時の色に変更されると思います。
ブロック作成時の色になる
ByLayer、ByBlockは画層を扱うところでちゃんと説明するつもりですので、今回はこのくらいでいいんじゃないでしょうか。とりあえず、画層やブロックごとに色が変わるんだと思っておけばそれでいいと思います。
 
次回は
今回は色々やってチョットややこしかったかもしれません。でもこんな機能があるんだ~で、いいです。便利な機能ですが、使わなくても作図はできます。
次回はテンプレートの作成を行ってみます。