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ホーム > Mechanical Desktop > プロファイルスケッチと拘束条件(1)
Mechanical Desktopではじめる3次元モデリング

第2回「プロファイルスケッチと拘束条件(1)」

 

3Dモデリングの流れ

 3DCADでパ-ツを作成する基本的な方法は、円や線といった2次元の要素で作図したスケッチを「プロファイル」化し、それに厚みを加えたり、またそれでパーツをカットしたりという作業を繰り返すことでパーツを形作っていく方法です
 AutoCADなど2次元のCADを使ったことがある方は、線や円などを作図領域に描き、形状を整え、寸法を追加する、という作業を行ったことがあると思います。
 3次元のパーツを作成していくために必要な「プロファイル」を作成するための作業もこの一連の動作にあてはまりますが、2次元の時の動作に加え、作成した2次元形状を「プロファイル化」し、「拘束条件」を追加することが必要となってきます。  

※「プロファイル」はMDT5以前では「外形線」という呼称です。

 

 

 

 

 

「プロファイル」とは・・・
MDTでは、2D形状を押し出し、回転、ロフト、スイ-プを行い、フィーチャーと呼ばれる3Dオブジェクトを作成します。これらのフィーチャーを作成するために必要とされる2D形状を「プロファイル」とよびます。

「拘束条件」とは・・・
・幾何拘束(ジオメトリ拘束)
プロファイルにある一定の規則を適用するために使用するものです。
例えば、2つの線分の交わる角度を直角に規定したり、2つの円中心位置を一致させたりするものがあります。
・寸法拘束
プロファイルのオブジェクトサイズと位置を決めるために用いられます。
MDT上の寸法は「パラメトリック寸法」と呼ばれ、寸法を記入した形状の寸法値を変更すると、形状も寸法に追従して変化します。

スケッチのプロファイル化



 右図のスケッチ形状を作成し、プロファイル化しましょう。
プロファイル化した後は拘束条件を追加していきます。
(1)作図領域上でLineコマンドを使って図形を描きます。

数値の座標の入力は必要なく、任意の大きさで構いません。線の端点どうしはなるべく一致させましょう。
(2)描いた形状をプロファイル化します。
   
いずれかの方法でコマンドを実行します。
コマンドを実行すると、
コマンドラインに「スケッチするオブジェクトを選択:」と出てきます。
ラバーバンドで図形を囲み、enterします。

プロファイル化が行われ、図形の形が整えられました。
 同時に、コマンドラインに「○個の寸法値または拘束条件を必要とするスケッチが完成しました」という記述が出ます。
 ここでは5個、となっていますが皆さんそれぞれによってこの数値は違っていると思います。ここでは数値は気にする必要はありません。
 上の図形の辺で、実線のものと破線のものがありますが、実線のものは拘束済み、破線のものは未拘束または拘束不十分、という意味になります。

ここでDesktopブラウザを見て下さい。スケッチがプロファイル化されたことがわかります。

拘束条件―幾何拘束の付加

(3)プロファイル化した図形に拘束条件を追加します。

いずれかの方法でコマンドを実行します。
 
 「C」「H」「F」など幾何拘束が表示されます。1などの数字は、各ラインに割り当てられた番号です
     ここで[補助]メニュー[Mechanicalオプション]の[パーツ]タブを開いてみて下さい。
「拘束規則の適用」という項目があります。

 ここで、プロファイル化と同時に幾何拘束を自動的に付けるかどうかを設定できます。デフォルトではチェックボックスがONになっています。

拘束条件―寸法拘束の付加

     
次に、図形に寸法拘束を付加します。

 いずれかの方法でコマンドを実行します。寸法の基準となる2辺を選択し、寸法を配置し、数値を入力します。
 寸法値に応じて、形状の大きさが変化します。

 上の図を参考に、5箇所に寸法拘束を配置してみましょう。
寸法値を修正したい場合は、[寸法編集]コマンドを実行します。



 コマンドラインに「十分な拘束条件付きスケッチが完成しました。」 というメッセージが出てきます。
 もし出てこない場合は、幾何拘束が十分に付加されていません。
「十分な拘束条件付きスケッチ~」のメッセージがコマンドラインに出てくるまで、下の図を参考にして足りない幾何拘束を追加しましょう。 
 幾何拘束を追加・削除する場合には、[パーツ]メニュー[2D拘束]、[2D Constraints]ツールバーを用います。
十分な拘束条件スケッチが完成」したら、プロファイル化は終了です。
     

次回は

 

       次回は、3Dパーツの作成に入る前に、プロファイル化と拘束条件の作成について注意する点や便利な機能について紹介していきたいと思います。
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